JAIMH会員の皆さま

ウェビナーのトレヴァーセンシリーズのお知らせです。
 
故コルウィン・トレヴァーセン先生は2000年にFOUR WINDS大会に来日され、またその後もコミュニケーション的音楽性を日本の私たちにご指導くださった世界的な乳幼児精神保健のリーダーです。先駆的な脳科学研究には「乳児の間主観性」「コミュニケーション的音楽性」の発見につながり発達学に革命をもたらしました。土居健郎先生の「甘え」理論は欧米の精神分析学に「依存dependency」とみなされましたが、そうではなく言葉を獲得する以前の太古から人間の生まれ持つ根源的な人のコミュニケーションであり、「間主観性intersubjectivity」の世界であることを乳幼研究データで力強く示されました。今年3月、エジンバラ大学で先生を偲ぶ会に世界から集まった弟子たちは、トレヴァーセン先生を記念する本を出版し、乳児の世界の科学的真実を世界に広げることを決意しました。

トレヴァーセンシリーズはその一つです。5月のシリーズ1は成功裡に終わりました。シリーズ2は乳幼児精神保健学の基本となる乳幼児ビデオをもとに、乳児の間主観性を観察し理解することにつながるものです。

日本の皆様には、朝3時のセミナー参加はきついので、翌日に配信されるオンデマンドで好きな時間に何回もビデオをご覧頂くことができます。下記にそのチラシと申し込み方法をご案内いたしますので、ふるってご参加下さい。

申し込みがうまくできないときには、JAIMH国際委員会 香取までお問い合わせください。
naho0603@hotmail.com

以下はシリーズのちらしの訳文です:

トレヴァーゼン・シリーズ:動画を通して赤ちゃんを学ぶ

過去数十年間にわたるカメラの性能が向上したことで、科学者たちはその技術を高度に分析できるようになりました。このような歴史をたどることは、両者がいかに密接に結びついているかを知る上で興味深いことです。

トレヴァーセンシリーズの最新コースでは、その歴史をたどります。1930年代以降、4人の主要な研究者たちによって制作された科学フィルムの映像を見ていきます。トレヴァーゼン、ロバートソン、ブロディ、スピッツです。

オンライン・セッションでは、それぞれの研究者が作成した動画を見ることができます。彼らの仕事が持つ意味について、多くの議論を交わします。各セッションに先立ち、参加者には関連資料が配布されるので、必要に応じて早めに始めることができます。

このコースでは、ユニークな教材を扱います。その結果生まれる会話や洞察は魅力的なものになると確信しています。

6月の日程は以下の通りです:
 6/5(現地6/4)
 6/12(現地6/11)
 6/19(現地6/18)
 6/26(現地6/25)
時間:日本時間:午前3時から4時半(現地時間:19時から20時半)
方法:オンライン + オンデマンド
参加者が出席できない場合は、全セッションのビデオを視聴できます。

どなたでもご参加いただけます。このテーマが初めての方でも、以前からこの研究者を研究している方でも問題ありません。お知り合いになるのが待ち遠しいです。ウェビナー・シリーズにお申し込みいただくと、当日の開始30分前にウェビナー参加用のリンクをお送りします。

全4回、合計50ポンドでご提供します。ショップからご予約いただけます。
https://connectedbaby.net/event/the-trevarthen-series-studying-babies-through-film-4-june/

JAIMH事務局・国際委員会